赤ちゃんが生まれると、はたらか見たら幸せいっぱい、というイメージを抱かれるかもしれません。
けれども、実際は子育てというのは楽しいことばかりではありません。特に初めての子となると、わからないことだらけで、精神的にも余裕を持つことができず、不安になったり思い詰めてしまうお母さんは多いものです。
ただの悩み事にはとどまらず、産後うつや育児ノイローゼといった深刻な事態を招くケースもあります。子育てが辛い時は、とにかく誰かにSOSを出すことが大切です。
肉体的にしんどいのはある程度は仕方なくても、精神的な辛さは、誰かに相談に乗ってもらうことで、かなりの軽減が期待できるのです。
子育てが辛い時は誰に相談したらいい?の疑問にお答えしていきます。
相談相手は誰がいい?まずは夫に相談、でも期待はしすぎないこと

子育てに悩んだら、まずは子供の同じ親という立場にある父親、夫に相談してみる、という人は多いでしょう。一番愛する、信頼していて頼りにしている人に慰めてもらいたい、助けてもらいたい、と思うのは当然の気持ちです。
けれども、自分が一番頼りたいはずの夫は、残念なことに親としての考え方で、母親としての自分とはギャップがあることが少なくありません。
四六時中育児に追われている母親と違い、外で働いている夫には、どうしても子育ての大変さを実感することが難しいでしょう。
また、母親は、妊娠した時から母性が芽生え、命がけで子供を産み、重い責任感を感じているのに対し、父親は我が子が誕生してはじめて「今日からあなたはお父さんですよ」と言われたような状況なので、母親と同じような考え方をしたり、母親の大変さを完全には理解できないのは、ある意味仕方のないことかもしれません。
そのように気持ちが食い違っている時に、救いを求めた妻の訴えや相談に夫の態度がどこか他人事のようなアドバイスや指摘をしてしまい、妻が落胆してしまうという残念なことも多いのです。
「子供といるだけなのに何が大変なの?」「俺だって仕事が大変」「他のお母さんはもっとちゃんとやってるよ」なんていう言葉を投げかけられる場合もあります。せっかく相談したのにそのような冷たい言葉をかけられては、ますます孤独を感じてしまうでしょう。
男性は合理的な解決方法を見つけたがるのに対し、女性ただ悩みを聞いて共感してほしい、という心理があるので、こんな時はどうしてもすれ違いが生じます。
全ての夫がこういう発言をするわけではなく、子育てをよく理解している男性や、2人目以降の場合はわかってくれることもあるので、まずは期待しすぎずに相談してみるといいでしょう。
子育てが辛い時に相談するのは、子育ての先輩?実母や義母に相談する時の注意点

男性にはやっぱり子育ての大変さなんかわからない、同じ子育て経験者の母親なら辛さをわかってくれたり、良いアドバイスをくれるはず、とまずは実母、時には義母に相談することもあるかもしれません。
けれども、ここでも期待しすぎは禁物です。
いくら同じ子育ての大変さを体験した母親世代とはいえ、昔のことは結構忘れてしまっているものです。そして、子育ての常識というのは時代とともにかなり変化しているので、見当違いなアドバイスをされたり、間違ったことを教えられるという場合もあります。
実母は、なんでも話せる間柄であるからこそ、気を遣わずにいろいろズバズバ言ってきたりします。
特に初めての子育てで悩んでいる時なんかは「あなたは1人しかいないから楽でしょ。私なんか2人育てたんだから〜よその人は3人育ててるんだから〜」など苦労自慢をされてモヤモヤすることもあります。
そして、少数かとは思いますが、義母との関係がよく、義母がいい人だから子育ての相談をしてみよう、と考える人もいるかもしれません。
けれども、いくらいい人といっても、大抵夫の母親というのは、正直なところ、自分の息子と孫のことで頭がいっぱいなのです。
そのため、子育てが辛い時に「◯◯(夫)に負担をかけないでね。◯◯(夫)の身の回りのことをよろしくね」と母親の負担を全く無視して父親である夫の心配ばかりしていたり、悪気なく子育てに様々な口出しやダメ出しをしてきたりする場合があります。
夫も、実母も、義母もみんな敵、と思ってしまうと、いよいよ孤独になり、ますます子育てが辛くなってしまうでしょう。
子育てが辛い時に相談するのは同じ子育て中の友人がオススメ

辛い時や悩んだ時には、身内にわかってもらいたい、相談したいと思うことが多いでしょう。けれども、身内だからこそわかってもらえなかったり、期待はずれの反応をされると、かえって悲しくなるものです。
子育てが辛い時に相談するなら、同じ子育て中の友人がオススメです。
同じように子育てをしている立場の友人なら、共感してもらったり、励まし合うことができます。もし悩みが解決しなかったとしても、辛いのは自分だけじゃないんだ、と気づくことで心がだいぶ軽くなり、前向きな気持ちで子育てができるようになるでしょう。
同年代の子供を育てているママなら有益な情報をくれることもあります。また、友人は身内と違いほどよい距離感があるため、きつい言い方をすることもなく、万が一冷たいことを言われたとしても、身内に言われた時ほどは失望することはないでしょう。
このように、悩みを相談する時には、同じ状況を体験していて、共感してくれる人を相手に選ぶことが大切です。ただ、相手も同じ子育てで忙しい立場だからこそ、自分の言いたいことばかり聞いてもらったり、むやみに連絡したりはせず、配慮することも必要です。
子育てが辛い時に相談すべき相手は、第三者、やっぱりプロが適している

友人に悩みを聞いてもらっても、やっぱり子育ての不安が消えない、悩み事が解決しない、という場合もあります。
そんな時は、プロや専門家に相談することが一番です。
小児科医や地域の保健師なら、健診などの機会で相談することができるでしょう。そういった人々はとにかく知識が豊富で、身内と違い余計な感情もないため、冷静かつ適切なアドバイスをくれます。
また、守秘義務があるため、人には話しづらいことも相談できるので安心です。たくさんの人から相談された経験のある人たちなので、悩みを笑ったり、軽蔑するようなこともないでしょう。
身内に冷たくされて失望した、友人もいなくて孤独、というお母さんが、案外親しくもない無関係の専門家のアドバイスで楽になる場合もあります。
ただし、医師や保健師などもプロとはいえ人間であり、性格や相性もあるため、合わない人に当たるとかえって傷つく場合もあります。そのため、もしイマイチだと思った時は、他の医師や保健師などに相談してみるのもいいでしょう。きっと優しく励ましてくれる人と出会うことができるはずです。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
子育てが辛くなる時もあると思います。
そんな時は誰かに手を差し伸べる勇気を是非持ってくださいね。